基金NO.ハートフル社会貢献基金(2026年)

吉野川河口のラムサール登録に向けた地域ネットワークづくりのために ~多世代向けリーフレット作成および学習会開催~

 

実施団体:とくしま自然観察の会

◆申請する活動の目的
吉野川は、生物多様性の豊かさに加え、人の暮らしや漁業、治水、流域文化と深く結びつきながら発展してきた、日本を代表する河川の一つである。特に河口干潟・沿岸域・汽水域は国内最大級の規模を誇り、シオマネキ、トビハゼ、渡り鳥など多様な生きものを育む国際的にも重要な湿地として知られている。また吉野川河口域は、環境省「重要湿地」やラムサール条約潜在候補地にも選定されており、「日本一美しい河口」「奇跡の河口」とも称されるなど、その自然的価値は国内外から高い関心を集めている。
一方、長年にわたり河口域では大型公共事業が続いてきたが、2022年の高速道路橋開通により大規模開発は一定の区切りを迎えた。今後は、これ以上の環境劣化を防ぎ、自然と人の暮らしが共生する河口環境を次世代へ継承していくことが求められている。
本事業では、2028年開催予定のラムサール条約締約国会議(COP16)を視野に入れ、吉野川河口の四国初となるラムサール登録湿地を目指した地域ネットワークづくりを進めるとともに、子どもから大人まで幅広い世代に向けた分かりやすいリーフレットを制作・配布し、学習会を開催する。
ラムサール条約が掲げる「ワイズユース(自然を守りながら賢明に活用する考え方)」について、地域の人々や行政機関へ広く伝え、吉野川河口の価値を共有しながら、湿地保全・環境教育・地域づくりへとつなげていくことを目的とする。

◆申請する活動の内容・実施方法
①ラムサール普及啓発リーフレットの制作・配布
ラムサール条約や吉野川河口の価値について、幅広い世代に分かりやすく伝えるため、写真やイラストを多用し、親しみやすい表現で紹介する普及啓発リーフレットを制作する。制作にあたっては、ラムサール条約や湿地保全に詳しいデザイナー等の協力を得ながら、多世代に伝わる内容・デザインとする。完成したリーフレットは、観察会、学習会、学校、地域イベント等で配布し、広く県民への普及啓発を行う。
② 多世代向け学習会の開催
吉野川河口やラムサール条約について理解を深めるため、市民向け学習会を開催する。専門家や地域関係者の話を交えながら学ぶ機会をつくる。子どもから大人まで、幅広い世代が気軽に参加できる内容とし、世代を超えた交流と学びの場とする。
③ 干潟観察会・現地学習の実施
吉野川河口の自然を実際に体験し、その価値を体感できるよう、干潟観察会や現地学習を実施する。
④ 地域ネットワークづくり
ラムサール登録に向け、地域の人々、漁業関係者、まちづくり協議会、市民団体、教育関係者、行政機関などとの対話・情報共有を進め、吉野川河口の価値を共に考える地域ネットワークづくりを図る。学習会や観察会を通じて、多様な立場の人々が交流し、将来に向けた協力関係を育む場づくりを行う。

◆活動により期待される効果と、助成後の計画
活動により期待される効果
本事業を通じて、吉野川河口の自然的価値や、ラムサール条約が掲げる「ワイズユース(自然を守りながら賢明に活用する考え方)」について、地域の人々をはじめ幅広い世代への理解促進が期待される。また、リーフレットや学習会を通じ、多世代が共に学び合うことで、将来に向けた地域ネットワーク形成や次世代育成にもつながることが期待される。さらに、吉野川河口が、単なる自然保護の対象ではなく、「人の暮らしと自然が共生してきた場所」であることを共有することで、地域に根ざした湿地保全への理解を深めることができる。加えて、吉野川河口が四国初のラムサール登録湿地となる可能性について広く知ってもらうことで、地域の誇りや関心を高め、ラムサール登録に向けた住民意識の高揚につながることが期待される。

助成後の計画
助成事業終了後も、制作したリーフレットを継続的に活用しながら、干潟観察会、学校での環境学習、地域イベント、市民学習会、展示活動などを続け、吉野川河口干潟の自然のすばらしさや価値について、幅広く伝えていく。
また、地域の人々や漁業関係者、教育関係者、行政機関などとのつながりをさらに深めながら、2028年ラムサール条約締約国会議(COP16)を見据え、吉野川河口のラムサール登録に向けた理解や交流の輪を少しずつ広げていきたい。さらに、子どもたちの自然体験や環境学習にもつなげながら、若い世代とともに、吉野川河口干潟の自然を未来へ受け継いでいく活動へ発展させていきたい。

 

助成総額
100,000
  • 実施団体:とくしま自然観察の会

団体基本情報

所在地 〒770-0944 徳島市南昭和町 3-19-1
代表者 世話人代表 井口 利枝子
電話 088-623-6783
FAX番号 088-623-6783
Email kansatsunokai@gmail.com
WEBサイト http:// https://shiomaneki.net

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